2016年6月12日日曜日

日本酒「だから」太るってほんと? 女心がやや落ち着く糖質の話

今春まで、女性誌『DRESS』が運営する大人の部活のひとつ、「日本酒部」に関わっていました。一応、部長として3年ほど、定期的に日本酒イベントを企画して開催していましたが、部活イベントで部員さん(基本的に参加は女性のみ)からたびたび投げかけられた質問が、お酒のスペックよりも、「日本酒って太りますよね? 」というものでした。

そのたびに、「いや、太らないから!」とかぶせ気味に否定してきましたが、なるほど、ベタベタした甘さの日本酒が減った今でも、そういうイメージってあるんですね。自分もできることなら太りたくないけれど、それよりも飲酒欲の方が強くてあまり考えたことがなかった。きっと、どこかの角を曲がる時になけなしの「女子力」が入った小さなポーチを落としてしまったに違いない。

美容を意識する女性ならではの視点だなぁ…と思いつつ、それが理由で日本酒と距離を置かれるのは残念なので、自分の理論武装のために、以前、
アンチエイジングでご活躍のドクター、青木晃先生に取材させていただいた内容を、振り返ってみました。

◎アルコール1gは、カロリー換算で7kcal。これはどの酒類も同じ。
◎100ml中の糖質は、1位日本酒(純米)3.6g、2位ビール3.1g、3位赤ワイン1.5g、4位ウイスキー、焼酎0g

◎これを飲む量で換算すると、日本酒1合で185kcal、糖質は6.5g。ビール中ジョッキで200kcal、糖質は15.5g

◎要は、飲む量でも変わる。そのため、日本酒「だから」太る、は間違い。

◎ちなみに、比較的和食と合わせることの多い日本酒は、同じ食中酒のワインと比べるとおつまみの脂質が少ない傾向がある。

というわけで、何かと「糖質」に注目されて不利な立場になりがちな日本酒ですが、飲み方やつまみの合わせ方次第でコントロールできるんじゃないかと、女心をお持ちの皆さんに向けてお伝えしたいのであります。